年長さんは鉛筆で描く『スケッチ』の活動が始まりました。
なぜ年長のこの時期にスケッチをするのか。それには理由があります。
小学校入学前に育んでいきたい力の一つに、目の前にある対象物をよく見る力。
つまり観察できる力を育むためです。
スケッチは、観察力の他に分析力、イメージ力なども養っていきます。
一人一人のスケッチノートを嬉しそうに首からかけ、今日はうさぎのスケッチをしています。
どこをどう見るか、スケッチの視点を定める用具としてスケッチフレームも一人一人が持っています。
初めはどう描けば分からず戸惑う子どももいます。
でもどんどん描き進めていくと観察するコツを掴んで、自分の視点で描くことができるようになってきます。
次の日は原っぱでやぎのチューリップのスケッチです。
うさぎもヤギも幼稚園でお世話をしているのできらきら星幼稚園の子どもたちにとっては身近な動物です。
改めて観察することで色々な発見があったようです。
その中でもきらきら星幼稚園は大切にしていることがあります。
『その子その子に観察の仕方違う』ということです。
その子その子の興味や想いがまずあって、それにそいながら観察しているからです。
同じ対象物をスケッチしても、個性あふれる絵が描かれているスケッチをとても大切にしています。
この日は、海岸に出かけてスケッチできる貝殻を集めてきました。
心地よい海風や波の音に子どもたちも楽しそうでした。
自分のお気に入りの貝殻を持ち帰り早速スケッチです。
貝殻一つとっても自分で海岸で拾った経験は大きく、
海を思いながらスケッチするとその子その子の興味や想いがしっかりと貝殻にスケッチされていました。
スケッチの活動は今後も続いていきます。
今では自由に遊ぶ場面でもスケッチノートを持ち歩き、
自分の好きな対象物を見つけて描いている子どもたちの姿があちこちで見られます。