9月のある日。
運動場から聞こえる楽しそうな声します。
年少さんたちが、運動場でサイコロゲーム。
「バナナがでたよ!」
子どもたちはバナナの旗のある場所に
うれしそうに走っていきます。
『走ることが楽しくなる』
きらきら星の運動会の原点です。
同じ日の木登りすべり台。
こちらでは年中さんが、すべり台を
のぼってジャンプするゲームをしています。
木登りすべり台からのジャンプ。
はじめての子どもたちにとっては
大人にとってはなにげない高さに見えても、
ジャンプするにはたくさんの勇気がいります。
「だいじょうぶ」
先生が手をのばして
やさしく声をかけてようやくジャンプできました。
年中クラスの運動会の競技「斜面台」の練習が始まりました。
子どもたちは傾斜のついた台をのぼって
約1m35cmの高さからジャンプします。
斜面台に指をかけて一生けんめいに登る子どもたち。
頂上に登って今度はジャンプです。
勇気を一生けんめい振り絞る子どもたち。
「がんばれー!できるよー!」
先生たちもみんなで声をかけます。
斜面台をとべるようになった子。
うれしくて、職員室にきて先生たちに会うたびに
「わたし斜面台とべるようになった!」と教えてくれます。
「すごいね!」
先生たちに声をかけられては満面の笑み。
『勇気を出して一生けんめい頑張ること』
それがどんなに、すばらしいことか 、
子どもたちは、斜面台を通して実感を深めていきます。
年長クラスのマラソンの練習。
今年は天候に恵まれ、計10回の練習、
距離にして累計10キロ以上走りました。
「がんばれー!」
ゴールまであと少しの子どもたち。
応援を背に受けて、苦しい場面でもペースがぐっと上がります。
ゴールで手渡される順位カード。
順位は人それぞれ。
足がはやい子もいれば、マラソンが苦手な子もいます。
「今日もさいごまでがんばったね!すごいね!」
クラスに帰ると先生がひとりひとりに
その子の頑張りに声をかけていきます。
「きょうはぼくいっぱい力がでてがんばった!」
マラソンを最後まで一生懸命走りきった男の子がうれしそうに順位カードをみせてくれます。
『あきらめず最後まで一生けんめい頑張ること』
そのことに順位は関係ありません。
きらきら星の運動会のもう一つの伝統競技
年長クラスのリレー競走。
「ハイっ!」
チームの仲間に受け渡されるバトン。
練習では勝ったり負けたりの繰り返しです。
差がひらくこともあれば、接戦になることも。
勝ってチームで喜び合う子もいれば
負けて悔し泣きする子も。
『一生けんめいやっても思い通りにならないこともある』
そんな中で子どもたちはバトンを持って懸命に走ります。
朝の幼稚園のグラウンド。
リレーの練習をしに集まってくる子どもたち。
誰に言われるわけでもないのに、
たくさんの子どもたちがバトンをもって何周も走っています。
その表情は本当に楽しそうです。
明日は、いよいよ運動会。
子どもたちが育んだ
『一生けんめい』を思いっきり楽しんで
ほしいと願っています。